断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~

「た、大変ですわっ、い、今すぐジュリエッタ様をお連れしますっ」
「大丈夫よ、これくらい」
「で、ですが、ハナコ様……」

 そんな青い顔して大げさな。

 ああ、以前のわたしなら些細な怪我で大騒ぎしてたもんね。
 痛いのを他人のせいにして当たり散らしたりしてさ。

「ここからなら保健室に行った方が早いわね。心配しないで、ひとりでも行けるから」

 ぽかんとする取り巻き令嬢を先に帰して、保健室に向かった。
 これまでの言動と違い過ぎて周りも戸惑ってるんだろうな。

 華子(こっち)が当たり前になるように、地道に広報活動を行うしかなさそうだね。

「失礼いたします……わ?」

 なんか語尾が疑問形になっちゃったけど。

 だって保健室には、朝助けたおじいちゃん先生がいたんだもの。
 やっぱりあのとき怪我でもしちゃってたのかな。

 ん、でも先生、白衣着ているぞ? これってまさかだけど。
 華子、嫌な予感。