断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~

 うぬぬ、また他人事だと思いよって。

 一度太ると痩せるのが大変なんだよね。
 あの空腹に耐える苦しみを味わうくらいなら、最初から太らないよう日々気をつけてる方がましだと思ってるし。

「でも背に腹は代えられないか……」
「そそ、太っちゃえば背も腹もくっ付きようがないし」

 くそぅ、これは完全に楽しんでるな。
 でもやってみる価値はある。
 王子の山田は健康管理で食事にも気を配っているはずだし、節制のできない令嬢は願い下げになるに違いない。

 よし、今度こそ山田をぎゃふんと言わせちゃる!

「……ぎゃふん」

 意気込んだはいいものの、後日そう根を上げていたのはわたしの方だった。

「はぁ、食べるってこんなにつらいもんだったっけ?」
「もっと根性見せなさい。こんな中途半端なデブで終わったら、違う意味でいい笑いものよ」
「一体誰が笑うってのよ」
「そんなのわたしに決まってるじゃん」

 すでに薄ら笑ってるくせにっ。