断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~

「あ、ハナコ様ぁ! もう入学式始まりますよぉ?」
「あら、ユイナ。今日から同じ学年ね」
「ハナコ様と仲良くできて、ユイナうれぴ~って感じです♡」

 む、ユイナ・ハセガーがやけにハナコに近いな。
 女同士だからと言ってくっつき過ぎなんじゃないか?
 これはケンタに一言もの申さねばならない案件だ。

「お、ハナコ、また一年よろしくな! 今年は留年しないよう気をつけろよな!」
「何を言ってるのよマサト。あなたこそ自分の心配をすべきでしょう?」
「俺は卒業できなくっても退学するだけだから大丈夫!」
「あきれた。まぁ、マサトはシュン様の護衛ですものね」
「そういうことだ!」

 む、マサトのヤツも相変わらずハナコに馴れ馴れしいな。ハナコとの距離感を正さねばなるまい。
 卒業でダンジュウロウが戦線離脱してくれたからよかったものの、今年は本腰をいれてマサトを排除にかかるとしよう。

「かっかっか、みなお揃いのようですな」
「まぁ、先生。ご無沙汰しておりますわ」

 む、おじい様まで。
 これからはお茶と称して、わたしとハナコの時間を奪うのは自粛していただかなくては。

「今日はプティ家の和菓子の詰め合わせを用意してありましてな。入学式後に保健室で待っておりますぞ」
「本当ですの!? わたくし必ず参りますわ!」

 うぬ、ハナコが望むなら、止めることができないではないか。
 これは裏から手を回さねば。おじい様とて容赦などしてはおれん。