「……こさん……華子さん……俺のせいでごめんなさい……お願い死なないで……」
遠くで誰かがわたくしを呼んでいる。
聞き覚えのある、とっても耳に心地よい声。
夢うつつにまぶたを開く。
まぶしい照明。わたくしの手を握り、ベッドの脇に座る男性がひとりいて。
「シュン様……?」
「ああ、華子さん! よかった、目が覚めたんだね……!」
そこにいたのは、ぐるぐる眼鏡をかけたシュン王子。
ずびずびと鼻をすすりながら、眼鏡のふちからボタボタ涙をあふれさせている。
「どうして泣いていらっしゃるの? ハナコはちゃんとここにおりますわ」
だるい腕を持ち上げて、濡れた頬に手を添える。
わたくしの手をぎゅっと握り締めて、シュン様は自分の頬に押しつけた。
「華子さん、本当によかった、華子さん……」
遠くで誰かがわたくしを呼んでいる。
聞き覚えのある、とっても耳に心地よい声。
夢うつつにまぶたを開く。
まぶしい照明。わたくしの手を握り、ベッドの脇に座る男性がひとりいて。
「シュン様……?」
「ああ、華子さん! よかった、目が覚めたんだね……!」
そこにいたのは、ぐるぐる眼鏡をかけたシュン王子。
ずびずびと鼻をすすりながら、眼鏡のふちからボタボタ涙をあふれさせている。
「どうして泣いていらっしゃるの? ハナコはちゃんとここにおりますわ」
だるい腕を持ち上げて、濡れた頬に手を添える。
わたくしの手をぎゅっと握り締めて、シュン様は自分の頬に押しつけた。
「華子さん、本当によかった、華子さん……」