断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~

「わたくしなど、シュン様のとなりに立てる器ではございませんわ」
「ハナコは公爵家の令嬢だ。王家に迎えるのに不足はない」
「いいえ、わたくしの魔力はあまりにも弱すぎます。たぐいまれな魔力をお持ちのシュン様には……ユイナ・ハセガー男爵令嬢、彼女こそがふさわしいですわ!」

 王子が学園に通ういちばんの理由は、未来の王妃となる相手を見定めるためだ。卒業式に王子が結婚相手を指名することで、このゲームは晴れてエンディングを迎えることになる。

 そう、何を隠そうここは乙女ゲームの世界。しかもわたしは悪役令嬢のポジションときた。ハイ、王道の異世界転生いただきました!

 ちなみに、ユイナ・ハセガーはこのゲームのヒロインだ。彼女が学園に入学する場面から始まって、ユイナと王子が苦難の果てに結ばれるゲーム運びとなっている。

 それを邪魔するキャラがわたしってわけなんだけど。

 このまま手をこまねいていると、わたしは断罪ざまぁで首が飛ぶ運命をたどってしまう。てか、誰が命をかけてまで山田の恋路なんぞを邪魔するか。

 ホントふざけんなって叫びたくなるわたしの状況を、みな様よくご理解いただけまして?