断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~

「恋じゃないけど、山田の素顔が理想なんだもん」
「とりあえずイタリーノ旅行で頭冷やして来たら? あっちのイケメン見て気が変わるかもしれないし」
「山田以上のイケメンなんて、この世のどこ探したって見つかるわけないよ」
「それを確認するためにも行けっつってんの」
「でもその間に山田がほかの女に目移りしたら……」

 婚約者を指名する卒業イベントも控えてるし、山田も立場的に誰かを選ばなくちゃならないかもしれないし。

「さすがにそんな短期間で心変わりはしないでしょ。王子の華子への想いは前世から続いてるクソデカ感情っぽいし」

 そうかな。そうだといいけど。

 でも未希の言う通りかも。旅行の出発はもう数日後だし、リュシアン様だけ行かせるわけにもいかないし。
 そんなに焦んなくっても、山田のことは三学期に入ってから考えればいいんだよね?

「分かった、とりあえずイタリーノ旅行には行ってくる」
「そうしな。大丈夫だって。いま王子って公務で忙しんでしょう? ほかの女にかまけてる余裕なんてないんじゃない?」
「うん、イタリーノから大使が来てて、休むヒマもないって山田も言ってた」
「イタリーノ大使? え、でも、まさかそんなはずは……」

 考え込むように未希は押し黙って。