断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~

「と、とにかく、邪魔をなさるのなら出て行ってくださいませんか」
「分かった。邪魔をしなければ、ここにいてもいいということだな」

 だから揚げ足取るなっつうの!

「なぁ、ハナコ」

 って、言ってるそばから話かけてくるってどういうことよ?

「イタリーノはいいぞ。この国にはない自由と奔放さがある。科学技術は発展しているし娯楽に溢れているしな」

 確かにヤーマダ国って魔法に頼ってる分、機械技術的な面ではイタリーノ国に後れを取ってるみたい。よく言えば伝統的、悪くいえば古臭いって感じ。

「機械仕掛けの遊園地などもあるぞ。高速でレールを走る遊具や天まで届く大車輪の観覧車はなかなかのものだ」

 え? ジェットコースターとかあるんだ。ちょっと乗ってみたいかも。

「わが国はガラス工芸も発展していてな。強化ガラスがあれば、この前のような窓が割れる事故も防げるというものだ」
「強化ガラス……それはすごいですわね」
「だろう? 水圧に耐えるガラスなどは透明度が抜群で巨大な水槽でも使われている」
「まぁ、もしかして水族館ですか?」
「よく知ってるじゃないか。あの魚の群れは圧巻だぞ。いつかハナコにも見せてやる」

 イタリーノってそんな国なんだ。食べ物もおいしいってよく聞くし。