断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~

「地味に便利だな」
「お褒めいただき光栄ですわ」

 地味で悪かったわねっ。
 自分でも気にしてるってのに、こうなったら開き直ってやるっ。

「あいにくわたくしは育ちが良すぎまして、ティッシュ以上に重いものは扱えませんのよ」
「ふっ、そのくらいのほうが慎ましやかでいいじゃないか。俺からすれば、それだけできれば驚きに値するがな」

 あれ? なんだかわたしを擁護してくれてるっぽい?
 バカにしてたってわけじゃないんだ?

「ですが数回使えば魔力切れを起こしますから」
「ああ、この前の症状か。あのときの衝撃と言ったらなかったぞ」

 すごく真剣な表情で、ロレンツォはピースの指を鼻の穴に軽く突っ込っこんだ。
 ぷっ、なによその真面目くさった顔。それに山田と並んで鼻ティッシュの場面、何気に思い出しちゃったじゃない。

「ああ……あんたはその方がいい」

 くすくすと笑っていたら、ロレンツォが小さくつぶやいて。
 やだっ、なんでそんなやさしい目してこっち見てんの。
 鼻ティッシュかまされて好感度が上がるだなんて、一体どんな変態よっ。