断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~

 こうなったらハナコがいかに使えない人間かをアピールするしかない。
 山田だって腐っても王子。
 結婚相手にふさわしくない者を選ぶことはしないはず。

(そんなわけで作戦その三! 魔力が弱すぎ!)

 山田はヤーマダ王国で最強と言われるほど、強大な魔力を持っている。そんな優秀遺伝子と掛け合わせるには、ハナコの魔力は微弱すぎだ。
 王家としても山田の力を子孫に受け継がせたいと思っているに違いない。

 その点ヒロイン・ユイナは秘めた魔力を見出され、平民から男爵家の養子になった設定だ。ユイナほど花嫁にふさわしい者はいないだろう。

(ていうか、そもそもヒロインと王子が結ばれるための舞台設定なのに……)

 どうして自分がこんなアホな努力をしないといけないのか。
 馬鹿らしくなるが、それは考えるだけ無駄なこと。
 とにかく今は嫌われることに専念すべし。そしてウザい山田とは決別だ。

(公爵令嬢っていう好条件で生まれ変わったんだしね。せっかくの人生を謳歌しなきゃ)

 美貌と財力を駆使して、自分好みのイケメンを侍らせるのも楽しそうだ。
 キャッキャウフフな未来を想像していたら、俄然やる気が湧いてきた。
 自分の幸せは、この手でつかみ取ってやる。

 ノーイケメン・ノーライフ!

 その合言葉を胸に、特大の花束を持ってきた山田をわたしは迎い入れた。