断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~

「とにかく人気(ひとけ)のない場所には近づかないようにしてくれないか?」
「分かりましたわ」

 これ以上いらん負担かけるのも、さすがに忍びないもんね。
 ダンジュウロウ君、頑張って生き抜いてくれ。生徒会の人員増やすように、健太にアドバイスしとくから。
 そんなことを思いつつ、力なく立ち去るダンジュウロウの背を見送った。

 そのとき鳥が羽ばたく音がして。

『ぴんっぽんっぱんっぽんっ。ハナコ・モッリさんに連絡シマス』

 目の高さで白い鳩が、羽ばたきながら滞空飛行してる。
 これは校内放送鳩って言って、生徒を呼び出したりするときに使われる魔法のひとつ。
 その鳩のクチバシから、可愛らしい声が発せられていく。

『理事長がお呼びデスっ。至急、理事長室までお越しくだサイっ』

 ふぇっ、理事長室っ!?
 わたしなんかやらかしたっけ!?

 フランク学園の理事長は、何を隠そう山田のおじい様。
 そんな理事長からの呼び出しだなんて、イヤな予感しかしないんですけど。

『繰り返しマス。ハナコ・モッリさん、至急、理事長室までお越しくだサイっ。繰り返しマス……』

 まるで逃がさないようにするみたいに、鳩はわたしの周りをぐるぐる飛び続ける。

 これってやっぱ、山田に関するお呼び出しだよね?
 って言うか、なんでみんなしてか弱いわたしに圧かけてくんのっ。