断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~

「シュン王子は即決即断即行動ってタイプだよ。周りへの指示も的確だし、絶対に妥協しない。非のある人間には容赦ないところもあるし、尊敬できるけどそばで見ていて怖い人だって俺は思ってる」
「そうそう、ゆいなも一回シュン王子怒らせちゃってぇ。泣き落としもきかなくって本当に怖かったですよ?」
「あの山田が?」
「ほら言ったでしょ? 王子は切れ者で冷徹な人間だって」
「未希までそんな……」

 だからってみんなして責めるように言わなくったって。
 山田がどんな人間だろうとわたしには関係ないんだし。

「そういった意味では、シュン王子って山田先輩と同じなんだよな。日本での記憶がないだけで、もしかたらふたりは本質的には同じ人間なんじゃないのかな?」
「ああ、だから王子ってやたらと華子に執着するのかもね」
「山田先輩って姉ちゃんのこと溺愛してたからなぁ」
「ちょっとやめてよ、ふたりとも! 未希だって昔は昔、今は今って言ってたじゃない」
「あー、ハイハイ。そうだったね」

 なんか投げやりっ。

「ごめん、姉ちゃん。でも俺さ、別にシュン王子を好きになってくれって言ってるわけじゃないんだ。ただ前みたいにさ、普通に会話できる仲に戻って欲しいってだけなんだけど」
「健太の言いたいことは分かるけど……」