断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~

「シュン王子もお可哀そうよね。いつもハナコ様を目で追っていらっしゃいますもの」
「この前なんかハナコ様に見惚(みと)れたまま、廊下の壁にぶつかってらしたわ」
「生徒会のお仕事も手に付かないそうで、ダンジュウロウ様たちがお忙しくされているって話も聞きましたし」

 何とかして差し上げたいわねって、そんなこと言われても。
 わたしにはどうすることもできないし、失恋の傷ってさ、時間が癒してくれるもんなんじゃない?

「むしろお可哀そうなのはハナコ様ですわ。大勢の前であんな不埒(ふらち)な行いをされたんですもの」

 お、いいコト言ってくれるね。援護射撃、大歓迎。

「ご婚姻前は貞淑であるべきと、きっとハナコ様はそうお考えなのですわ」
「そうね、誇り高い方ですものね」
「シュン王子もきちんとした手順を踏んでくださらないと。ハナコ様がお気の毒でならないわ」

 いや、手順を踏まれても困るんですけど。
 王様の命令で婚約とかなったら、モッリ公爵家としては断ることができなくなっちゃうし。

「なんにせよ、未来の王妃様はハナコ様になっていただきたいものですわね」
「わたくしもそう思いますわ。ハナコ様以上にふさわしい方はいらっしゃいませんもの」