断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~

「とりあえずゲームの内容を踏まえて、現状を整理していこうか。華子はこのゲームのことどれだけ覚えてるの?」
「正直言ってあんまり……やったような気はしてるんだけど」

 好感度上げとかがメンドウで、乙女ゲームとかほぼクリアしたことがない。未希にすすめられてどれもちょっとやってみただけの感じだった。

「だと思った。じゃあ登場人物のおさらいから。まずは主人公のヒロインね。この世界ではユイナ・ハセガー男爵令嬢が担当」

 白い紙を広げて、未希が分かりやすく書き込んでいく。

「次は攻略対象でメインヒーローの王子。これはシュン・ヤーマダが担当」
「山田の下の名前ってなんだったっけ?」
「日本でもしゅんだったよ。瞬間の瞬で山田瞬」
「ふうん?」
「あんたってほんと昔から山田に興味ないよね」

 だって瓶底眼鏡だし。
 ま、この際山田はどうでもいいから置いといて。

「ユイナ・ハセガーってさ、どう考えても長谷川ゆいなだよね……」

 前世でわたしを突き落とした張本人だ。故意じゃなかったとしても、十分悪意はあったはず。