断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~

 白雪姫の美しさに嫉妬したお妃様。背中だけで(ねた)(そね)みを表現してるダンジュウロウ、まさに迫真の演技って感じ。

 そんな継母(ママハハ)に命を狙われて、森の奥へと逃げた白雪姫は無事に小人の住処(すみか)へ。
 だいぶ端折(はしょ)ってるみたいだけど、人数限られてるからこんなもんか。

 ここで小人に扮した三角帽子の健太が登場。コミカルな動きに会場が笑いに包まれて。
 でも残りの小人六人を魔法で動かす様子に、みんな驚きで舞台にくぎ付けになってる。我が弟ながらスゴイって思っちゃう。

 健太の百分の一でもいいから、わたしにも魔力があったらなぁ。そしたら箱ごとティッシュを引き寄せることだって、余裕でできたかもしれないのに。

 それはさておき。
 小人たちと面白おかしく暮らす白雪姫と、白雪姫がまだ生きていることを知るお妃様。
 そんな場面が交互にライトアップされていく。舞台を半分に区切って、暗転した方の小道具を魔法で瞬時に移動させてるみたい。

 照明の演出とか、森の動物たちだとか。これ全部山田が魔法で担当してるって話。
 劇って言うより、もはやイリュージョンの世界だな。国内随一の優秀な魔力を、贅沢に無駄遣いしてるって言えなくもないけれど。

 あの手この手で白雪姫の命を狙うお妃様。毒入りリンゴを渡すシーンは、フード付きマントを目深(まぶか)にかぶってて。
 ダンジュウロウめ、どうあっても女装は拒否したんだな。なんだよ、もっとファンサービスしろって感じ。

 そして毒リンゴをかじった白雪姫は仮死状態に。それを死んでしまったと勘違いした小人たち。白雪姫はガラスの(ひつぎ)に大切に寝かされて。