断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~

 にしても、山田とのイベントもそれくらい精力的に向き合ってほしいもんだわ。
 雪山イベントが上手くいかなかった分、今日のキスイベントは何としてもユイナに完遂(かんすい)してもらわないと。

「用事はそれだけですの?」
「いや、本題はこれだ」

 上質そうな封筒を差し出されて、反射的に受け取った。
 なんかどこかで見たことあるような?
 っていうかコレ、王家の(はく)押し封筒だし。赤い封蝋(ふうろう)は山田個人が使う(いん)で押されてる。
 山田から届いたお茶会の招待状とまったく同じもんなんですけど。

「な、なんですの? これは」
「シュン王子からだ。中には生徒会でやる劇のチケットが入っている。ハナコ嬢にはぜひ来てほしいとのことだ」

 そんな直前になって言われても。
 王子からの招待を「行けたら行くね」でスルーする訳にもいかないし。うっかりしてたら時間が過ぎてたってことにすれば何とかイケるかな?

「ハナコ様、どうかなさいまして?」
「ジュリエッタ……」

 途方に暮れてたわたしに助け舟が!
 って思ったんだけど。