断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~

「何? どうしたの、ジュリエッタ」
「まったく……思った通りでしたわ」

 なんだか未希、少し不機嫌?
 声をひそませて耳打ちしてくるもんだから、何事かとこっちも耳を傾けた。

「浴場でもイベントがありますのよ」
「イベントが……?」

 お風呂でドッキリと言えば、ハダカでバッタリ出くわしちゃう的な?

「でもここは男湯と女湯、きちんと分かれているでしょう?」
「岩を隔てた向こうが男湯なんですわ」

 ああ、なるほど。よじ登って上からのぞき見されるってパターンってわけか。

「ユイナ様はまだそれをこなしていないようですから……」

 ってことは?
 そ、そのイベント、わたしに降りかかる恐れありっ!?
 うぬぅ、ユイナのヤツ、それを見越して先に風呂を済ませたんだな。

「ですが安心してください。もう対策はしてきましたから」
「さすがジュリエッタ。頼りになるわね」
「ふふふ、ラッキースケベなんて(たくら)もうものなら、この世の地獄を味合わせて差し上げますわ」

 うをっ、未希の目がサイコパスってる。自分も巻き込まれそうだからって、こりゃ相当頭に血のぼってんな。
 っていうか、わたしがピンチのときもいつもそんくらい真剣でいてっ。