断罪ざまぁも冴えない王子もお断り!~せっかく公爵令嬢に生まれ変わったので、自分好みのイケメン見つけて幸せ目指すことにしました~

「シュン王子ぃ? そっちで何やってるんですかぁ?」

 げ、言ってるそばからまためんどくさいのが。

「せっかくユイナが王子のために入れたのにぃ。一口も飲まずに席を立つなんて、もぉヒドイじゃないですかぁ」

 本人的には可愛らしくぷんぷんしてたんだろうな。
 でもわたしの姿を見た途端、ユイナのヤツ悪鬼のごとくの顔になってるし。

「……なんでハナコ様がここにいるのよ?」
「なんでと言われても。わたくしはティータイムをたのしんでいただけよ。ね、ジュリエッタ」
「ええ、今日はお天気もいいですし、外でお茶をするにはもってこいですわ」

 うふふと微笑み合った未希が、満面の笑みでわたしのカップに紅茶をつぎ足した。ってか、それ山田が口付けたヤツだから勘弁してっ。

「そんなこと言って、ユイナのこと見張ってたんでしょう?」
「わたくしが? あなたを? なぜ?」
「隠さなくったっていいんです。ユイナがシュン王子に気に入られてるから、ハナコ様、それがおもしろくないんでしょう?」

 ふふんと得意げになりながら、山田の腕にしがみつく。
 それを黙ってやらせてる山田も、ユイナに対して悪い気はしてないんだろうな。