はいはい、こちら中野通交番です。 ただいま就寝中。

 そんなわけで今日は珍しく平和な夜を迎えるのであります。 と思ったら?
姉ちゃんはずーーーーーーーっと妬いてるし、母ちゃんは父さんとベッタリだし、俺は何だか仲間外れ。 面白くないから川牟田さんを誘って夜の散歩でも、、、。
 「川牟田さんって趣味とか有るの?」 「そうですねえ。 アプリゲームかな。」
「アプリゲームか、、、。 俺はまったくやらないからなあ。」 「でも家にはボードゲームがたくさん有るんですよ。」
「へえ、そうなんだ。」 「魚釣りゲームとか生き残りゲームとか、ダイヤモンドゲームとか、、、。」 「すんげえ。 俺が嵌ったやつばかりじゃなあい。」
 「今度、遊びに来ませんか?」 「いいねえ。」
 二人で話しながら歩いていると川牟田さんのスマホが鳴った。 「え?」
「どうしたの?」 「彼氏も覚醒剤で捕まったそうです。」
「それじゃあ大変だなあ。」 「だからその母親が「縁談は無かったことにしてくれ。」って言いに来たんだって。」
「無理も無いな。」 「私はどうしたらいいんですか?」
 「自分を信じることだよ。 周りの連中はいいことしか言わないから。」 「私を支えてください。」
「俺がかい?」 「そうです。 今は良太さんが頼りなんです。」
「急に言われても、、、。」 「今までずっと見てたんです。 あんなお姉さんが居るのにすごいなって。」
「どういうこと?」 「ふつうならあんな姉さんをほっとくはずなんですけど良太さん いつも傍に居ましたよね?」
「そりゃああれでも姉ちゃんなんだもん。 居てやんないとさあ、、、。」 「よく我慢してるなって。」
「性格は分かってるからさ。」 「そんな良太さんが好きなんです。 考えてくれませんか?」
「おいおい、、、。」 とはいったが、、、、、、。
 夜風が少しずつ生暖かくなってきて雨が降り始めた。 俺たちはトンカツ屋の店先で雨宿りを、、、。
離れるでも離れずでもなく川牟田麻理は俺の隣に立っている。 雨が少しずつ激しくなってきた。
 「やみそうにないわね。」 「そうだな。 ここしばらく雨なんて降らなかったから。」
車が通り過ぎて行った。 今は何時だろう?
物音一つしない町の中で雨がしとしとと降り続いているだけである。
そして、、、。