はいはーい、今日は5月5日、良い子の日、、、、、、ですなあ。
最近の日本に良い子はどれくらい居るんでしょうかねえ? 子ども食堂で貰った弁当を転売して儲け、電車やバスの中では騒ぎまくって迷惑がられ、、、。
近所の子を虐めておいて知らん顔したりこそこそしたり、、、。
江戸時代だったら到底社会が許さなかったような糞坊主が増えちまったと思いませんか? ここにも居ますけど、、、。
「それってあたしのこと?」 「誰も姉ちゃんとは言ってないよ。」
「そうかもしれないけど顔が私を見てるじゃない。」 「まあまあそれは毎度のことだから。」
5月5日、端午の節句には日の丸を掲げて兜を飾り、男の子が勇ましく真っ直ぐに育つように祈ったもんですぞ。
「私は女の子だからさあ、おしゃれして映画でも見に行きたいわ。」 「誰と?」
「そうねえ。 古畑さんなんかいいわねえ。」 「え? 古畑?」
「あの何とも言えないドふつうのおっさんが警部補だってやつ。」 「姉ちゃんさあ、親父狩りでもする気か?」
「親父狩りでも何でもいいわよ。 ごく普通のおじさんと映画を見に行きたいの。」
「へえ、姉ちゃんが映画ねえ。」 「そうそう。 アポロ13とか、、、。」
俺はあまりに古い映画を出してきた姉ちゃんの前でずっこけた。
「何ヨ? いいじゃない。」 「いいけどさ、古過ぎるよ。」
「ああ、ごめんごめん。 孤独のグルメを見に行きたいの。」 「ああ、あの食べまくるやつね。」
姉ちゃんはたまにトレンドに入りそうな物を引っかけてくるから油断できないんだよなあ。 「映画か、、、。」
このドラマも映画化してもらいたいかも。 どんな映画になるんだろう?
そうだなあ、俺の役には桜井君なんかいいかもねえ。 「受けるーーーーーーーーでございます。」のあの桜井君。
となると姉ちゃんは北川景子さん? いいなあ、執事に突っ込まれてばかりのお嬢様。
なんか絶望してきたわ。 考えるんじゃなかった。
さてさてゴールデンウィークとは言うけれど我が交番には休みなんて無いのよねえ。 ボイコットしてやりたいくらい。
時には姉ちゃんが飛び込んでくるし訳の分からん物まね芸人も遊びに来る。
たまには勇敢に強盗と戦ってみたいもんだわ。 でもそんな事件はこの町じゃあ起きないわよねえ。
電線にカラスが留まっている。 幸せそうだなあ。
「おい、何だ あれは? 変なのが俺たちを見てるぞ。」 「ほっときましょうよ。 何にも出来ないんだから。」
「それはそうだが、向かってきたらどうするんだ?」 「その時は大声で「ドアホー!」って吼えてやればいいのよ。」
そんな話をしてるのかなあ? 俺には分からん。
「ギャーーーーーーー!」 そこへけたたましい声が聞こえてきた。
「何だ? 事件か?」 さっと身構えて警棒を、、、。
珍しく警棒を抱えて外に飛び出してみると、、、。 八百屋のおばさんが蜘蛛と格闘中。
「もしかして今の悲鳴はおばさん?」 「そうなのよ。 買い物袋を開けたら蜘蛛が出てきたの。 おっぱらってや。」
「しょうがないなあ。」 俺は警棒を引っ込めて買い物袋をパンパン叩いております。 蜘蛛は慌てたように飛んで行きました。
「助かったわ。 ありがとね。 はい、お礼。」 おばさんはそう言うと冷えているオロナミンcを俺にくれました。
事件じゃなかったから良かったけど何なんだろう この複雑な気分は? 強盗犯じゃなくて蜘蛛を退治してるなんて、、、。
「あーーーーら、暇みたいねえ。」 「日まで悪かったな。」
「ちょうどいい暇潰しが居たわ。」 「いつもの邪魔しに来たんだろう?」
「邪魔とは何よ? 邪魔とは?」 「その顔が既にうざいんだよ。」
「まあまあ言ってくれるじゃないよ。 あたしをあんなに萌えさせておいて。」 「可哀そうだから相手をしてやってるだけだよ。」
「えーーーーーーーー、そんなこと言っていいのかなあ? エッチしてることお父さんに喋っちゃうぞ。」 「知ってるよ とっくに。」
「誰が? 誰がよ?」 「親父も母さんも知ってるよ。」
「わわわわわ、何で何で何で?」 「あんまり激しいからだよ 姉ちゃんが。」
「激しいのはあんたでしょうが。」 「お互い様だ。」
何だかまたまた二人で言い争いをしております。 休日の真昼間によくやるわ。
この交番、実は20年前に一度は閉鎖されそうになったんだって。 でも近所の商店街のおばちゃんたちが県警にまで詰め掛けて残せ運動をして残させたんだって。
その時から数えて俺は三人目らしい。 そろそろ二階を使おうかな。
姉ちゃんも黙らせないとうざいし、、、。 だったら俺が面倒を見たほうがいいかな。
ネットを見ながら秘かに料理の勉強をしてます。 姉ちゃんは不器用だから、、、。
明日から親父と母さんが珍しく旅行に出るんだって。 フルムーンかなあ?
そういえば二人揃って旅行に行ったことは無いんだよね。 その間に料理を作るのだ。
しっかりと姉ちゃんにも食べてもらわないとね。 姉ちゃんを養えるような彼氏を捕まえるまで。
え? お前が死ぬまで面倒を見ろってか?
いいけどさあ、それじゃああんまりだよ。 俺は彼女も捕まえられないじゃないか。
なぬ? 彼女より窃盗犯でも捕まえたらどうだって?
痛い所を突いてくるなあ。 なあ、川崎さん。
誰だよ 川崎さんって?
「ねえねえ、遊びに行かないの?」 「姉ちゃんじゃないから行かないよ。」
「何であたしなのよ?」 「姉ちゃんを弄ってる方が面白いから。」
「えーーーーー? 女を虐めて遊んでるやつが居るーーーーーー!」 その拍子にまたまた無線のボタンを押しましたです。
「中野通交番 いい加減にしないか! ぶっ殺すぞ!」 指令係もブチ切れてきました。
「ほらほら、やめなって。 邪魔なんだから。」 「うわーーー、またあたしを邪魔者にした。」
「自分から邪魔しといてそれは無いだろう。」 「あたしがいつ邪魔したよ?」
「生まれた時からずーーーーーーーーーーーーーっと邪魔してますやんか。 お姉さん。」 「いいもん。 魚屋のおばちゃんにエッチしてることをばらしてやるもん。」
「わわわわわ、それだけはやめろ。 あのおばちゃんだけはやめろ。」 「でしょう? だったら可愛がってよね。」
「しょうがねえなあ。」 そんでもって姉ちゃんを抱っこしてやります。
仕事中に何をやってんだか、、、。 本部の連中は誰も来ないからいいけどさあ。
そういえば勤務中にいいことをしてた警察官が居たよなあ。 いいけど場所を考えろってなあ。
姉ちゃんを抱っこしてる俺が言えた柄じゃないけど、、、。 そこに電話が掛かってきた。
「もしもし、、、。」 「あの、スマホショップの川谷ですけど、、、。」
そう聞いて俺はピンときた。 「姉ちゃん 探してるよ。」
小声で耳打ちをする。 そしたらそしたら姉ちゃんが慌てて飛び出していった。
姉ちゃんが居なくなったからのんびりしましょうか。 昼も過ぎたし事件も起きそうにないし、、、。
警察官になって何年になるんだろう? 10年は経ってるよなあ。
そうやってのんびりと数えられるんだからいかに平和な交番か分かるでしょう? ねえ皆さん。
本当に窃盗すら起きない平和な町なんですよ ここは。 ってことはさあ、それだけ寂びれてるってことだよね?
それを言っちゃお終いよ。 源太郎君。
メダカでも買ってこようかな。 何か飼ってないと暇だわ ここ。
え? 姉ちゃんを飼えばいいだろうって?
ダメダメ。 あのお嬢様は食べ物もうるさいし寝床にもうるさいし、毎晩可愛がってやらないと狂うから大変だよ。
風呂に入るとさあ、いつもかわいーーーーーーーーーーーーーーく迫ってくるしやってらんないよ。
「そう言いながらいーーーーーーーっつも私を絡め取ってるじゃない。」
「うわ、いつの間に戻ってきたんだ?」 「失礼ねえ。 餌を逃がしたカラスみたいなことを言わないでよ。」
「何だ? 餌を逃がしたカラスって、、、?」 「まあいいでしょう。 んで、何してたの?」
(何もしてねえよ。) 「嘘吐け。 何かいいことしてたでしょう?」
「してねえってばよ。」 「じゃあさあ、これは何?」
姉ちゃんはパソコンの下に置いてあった紙を取り出した。 「わわわわわ、見るな見るな!」
「怪しいなあ。 私に隠れてデートしようとしてたのね?」 「何でデートなんだよ?」
「ほら、これ。」 「それさあ、YouTubeのチャンネルなんだけど、、、。)
「えーーーーー? またまたうまいこと言って、、、。)
「よく見ろ。 料理チャンネルって書いてあるだろうが。) 「ふーーーん、そんなんであたしが納得すると思って?」
「するもしねえも無いんだよ。 しなきゃいけないの。」 「何でヨ?」
「姉ちゃんは明日から俺の奴隷になるのだ。) 「へえ。 面白そう。 やってみせてよ。」
ダメだこりゃ。」
さてさて、その日も夕方になりまして俺たちはいつものように買い物をして帰ってきましたです。 「お帰り。 早いんじゃないの?」
「早くないよ。 6時過ぎてるんだし、、、。) 「そう? そうか。 あははははは。」
母ちゃんは明日からの旅行が待ち遠しくて堪らないご様子。 俺たちのことなんて頭の隅にも無いみたい。
そりゃそうだろうなあ。 結婚して初めての旅行なんだから。 修学旅行前の小学生みたい。
切っていた玉葱を飛ばしたり小麦粉を吸い込んでド派手なくしゃみをしたり、、、。 挙句の果てには湯飲みを割ってしまいました。
「大丈夫か? 母ちゃん?」 珍しく俺たちも心配してしまうこの有様、、、。
父さんはというと至って平然と酒を飲んでおります。 「何も感じないみたいね。」
「ほっとこうよ。 入籍以来の慶事なんだから。」 そう言う俺に姉ちゃんも頷いた。
最近の日本に良い子はどれくらい居るんでしょうかねえ? 子ども食堂で貰った弁当を転売して儲け、電車やバスの中では騒ぎまくって迷惑がられ、、、。
近所の子を虐めておいて知らん顔したりこそこそしたり、、、。
江戸時代だったら到底社会が許さなかったような糞坊主が増えちまったと思いませんか? ここにも居ますけど、、、。
「それってあたしのこと?」 「誰も姉ちゃんとは言ってないよ。」
「そうかもしれないけど顔が私を見てるじゃない。」 「まあまあそれは毎度のことだから。」
5月5日、端午の節句には日の丸を掲げて兜を飾り、男の子が勇ましく真っ直ぐに育つように祈ったもんですぞ。
「私は女の子だからさあ、おしゃれして映画でも見に行きたいわ。」 「誰と?」
「そうねえ。 古畑さんなんかいいわねえ。」 「え? 古畑?」
「あの何とも言えないドふつうのおっさんが警部補だってやつ。」 「姉ちゃんさあ、親父狩りでもする気か?」
「親父狩りでも何でもいいわよ。 ごく普通のおじさんと映画を見に行きたいの。」
「へえ、姉ちゃんが映画ねえ。」 「そうそう。 アポロ13とか、、、。」
俺はあまりに古い映画を出してきた姉ちゃんの前でずっこけた。
「何ヨ? いいじゃない。」 「いいけどさ、古過ぎるよ。」
「ああ、ごめんごめん。 孤独のグルメを見に行きたいの。」 「ああ、あの食べまくるやつね。」
姉ちゃんはたまにトレンドに入りそうな物を引っかけてくるから油断できないんだよなあ。 「映画か、、、。」
このドラマも映画化してもらいたいかも。 どんな映画になるんだろう?
そうだなあ、俺の役には桜井君なんかいいかもねえ。 「受けるーーーーーーーーでございます。」のあの桜井君。
となると姉ちゃんは北川景子さん? いいなあ、執事に突っ込まれてばかりのお嬢様。
なんか絶望してきたわ。 考えるんじゃなかった。
さてさてゴールデンウィークとは言うけれど我が交番には休みなんて無いのよねえ。 ボイコットしてやりたいくらい。
時には姉ちゃんが飛び込んでくるし訳の分からん物まね芸人も遊びに来る。
たまには勇敢に強盗と戦ってみたいもんだわ。 でもそんな事件はこの町じゃあ起きないわよねえ。
電線にカラスが留まっている。 幸せそうだなあ。
「おい、何だ あれは? 変なのが俺たちを見てるぞ。」 「ほっときましょうよ。 何にも出来ないんだから。」
「それはそうだが、向かってきたらどうするんだ?」 「その時は大声で「ドアホー!」って吼えてやればいいのよ。」
そんな話をしてるのかなあ? 俺には分からん。
「ギャーーーーーーー!」 そこへけたたましい声が聞こえてきた。
「何だ? 事件か?」 さっと身構えて警棒を、、、。
珍しく警棒を抱えて外に飛び出してみると、、、。 八百屋のおばさんが蜘蛛と格闘中。
「もしかして今の悲鳴はおばさん?」 「そうなのよ。 買い物袋を開けたら蜘蛛が出てきたの。 おっぱらってや。」
「しょうがないなあ。」 俺は警棒を引っ込めて買い物袋をパンパン叩いております。 蜘蛛は慌てたように飛んで行きました。
「助かったわ。 ありがとね。 はい、お礼。」 おばさんはそう言うと冷えているオロナミンcを俺にくれました。
事件じゃなかったから良かったけど何なんだろう この複雑な気分は? 強盗犯じゃなくて蜘蛛を退治してるなんて、、、。
「あーーーーら、暇みたいねえ。」 「日まで悪かったな。」
「ちょうどいい暇潰しが居たわ。」 「いつもの邪魔しに来たんだろう?」
「邪魔とは何よ? 邪魔とは?」 「その顔が既にうざいんだよ。」
「まあまあ言ってくれるじゃないよ。 あたしをあんなに萌えさせておいて。」 「可哀そうだから相手をしてやってるだけだよ。」
「えーーーーーーーー、そんなこと言っていいのかなあ? エッチしてることお父さんに喋っちゃうぞ。」 「知ってるよ とっくに。」
「誰が? 誰がよ?」 「親父も母さんも知ってるよ。」
「わわわわわ、何で何で何で?」 「あんまり激しいからだよ 姉ちゃんが。」
「激しいのはあんたでしょうが。」 「お互い様だ。」
何だかまたまた二人で言い争いをしております。 休日の真昼間によくやるわ。
この交番、実は20年前に一度は閉鎖されそうになったんだって。 でも近所の商店街のおばちゃんたちが県警にまで詰め掛けて残せ運動をして残させたんだって。
その時から数えて俺は三人目らしい。 そろそろ二階を使おうかな。
姉ちゃんも黙らせないとうざいし、、、。 だったら俺が面倒を見たほうがいいかな。
ネットを見ながら秘かに料理の勉強をしてます。 姉ちゃんは不器用だから、、、。
明日から親父と母さんが珍しく旅行に出るんだって。 フルムーンかなあ?
そういえば二人揃って旅行に行ったことは無いんだよね。 その間に料理を作るのだ。
しっかりと姉ちゃんにも食べてもらわないとね。 姉ちゃんを養えるような彼氏を捕まえるまで。
え? お前が死ぬまで面倒を見ろってか?
いいけどさあ、それじゃああんまりだよ。 俺は彼女も捕まえられないじゃないか。
なぬ? 彼女より窃盗犯でも捕まえたらどうだって?
痛い所を突いてくるなあ。 なあ、川崎さん。
誰だよ 川崎さんって?
「ねえねえ、遊びに行かないの?」 「姉ちゃんじゃないから行かないよ。」
「何であたしなのよ?」 「姉ちゃんを弄ってる方が面白いから。」
「えーーーーー? 女を虐めて遊んでるやつが居るーーーーーー!」 その拍子にまたまた無線のボタンを押しましたです。
「中野通交番 いい加減にしないか! ぶっ殺すぞ!」 指令係もブチ切れてきました。
「ほらほら、やめなって。 邪魔なんだから。」 「うわーーー、またあたしを邪魔者にした。」
「自分から邪魔しといてそれは無いだろう。」 「あたしがいつ邪魔したよ?」
「生まれた時からずーーーーーーーーーーーーーっと邪魔してますやんか。 お姉さん。」 「いいもん。 魚屋のおばちゃんにエッチしてることをばらしてやるもん。」
「わわわわわ、それだけはやめろ。 あのおばちゃんだけはやめろ。」 「でしょう? だったら可愛がってよね。」
「しょうがねえなあ。」 そんでもって姉ちゃんを抱っこしてやります。
仕事中に何をやってんだか、、、。 本部の連中は誰も来ないからいいけどさあ。
そういえば勤務中にいいことをしてた警察官が居たよなあ。 いいけど場所を考えろってなあ。
姉ちゃんを抱っこしてる俺が言えた柄じゃないけど、、、。 そこに電話が掛かってきた。
「もしもし、、、。」 「あの、スマホショップの川谷ですけど、、、。」
そう聞いて俺はピンときた。 「姉ちゃん 探してるよ。」
小声で耳打ちをする。 そしたらそしたら姉ちゃんが慌てて飛び出していった。
姉ちゃんが居なくなったからのんびりしましょうか。 昼も過ぎたし事件も起きそうにないし、、、。
警察官になって何年になるんだろう? 10年は経ってるよなあ。
そうやってのんびりと数えられるんだからいかに平和な交番か分かるでしょう? ねえ皆さん。
本当に窃盗すら起きない平和な町なんですよ ここは。 ってことはさあ、それだけ寂びれてるってことだよね?
それを言っちゃお終いよ。 源太郎君。
メダカでも買ってこようかな。 何か飼ってないと暇だわ ここ。
え? 姉ちゃんを飼えばいいだろうって?
ダメダメ。 あのお嬢様は食べ物もうるさいし寝床にもうるさいし、毎晩可愛がってやらないと狂うから大変だよ。
風呂に入るとさあ、いつもかわいーーーーーーーーーーーーーーく迫ってくるしやってらんないよ。
「そう言いながらいーーーーーーーっつも私を絡め取ってるじゃない。」
「うわ、いつの間に戻ってきたんだ?」 「失礼ねえ。 餌を逃がしたカラスみたいなことを言わないでよ。」
「何だ? 餌を逃がしたカラスって、、、?」 「まあいいでしょう。 んで、何してたの?」
(何もしてねえよ。) 「嘘吐け。 何かいいことしてたでしょう?」
「してねえってばよ。」 「じゃあさあ、これは何?」
姉ちゃんはパソコンの下に置いてあった紙を取り出した。 「わわわわわ、見るな見るな!」
「怪しいなあ。 私に隠れてデートしようとしてたのね?」 「何でデートなんだよ?」
「ほら、これ。」 「それさあ、YouTubeのチャンネルなんだけど、、、。)
「えーーーーー? またまたうまいこと言って、、、。)
「よく見ろ。 料理チャンネルって書いてあるだろうが。) 「ふーーーん、そんなんであたしが納得すると思って?」
「するもしねえも無いんだよ。 しなきゃいけないの。」 「何でヨ?」
「姉ちゃんは明日から俺の奴隷になるのだ。) 「へえ。 面白そう。 やってみせてよ。」
ダメだこりゃ。」
さてさて、その日も夕方になりまして俺たちはいつものように買い物をして帰ってきましたです。 「お帰り。 早いんじゃないの?」
「早くないよ。 6時過ぎてるんだし、、、。) 「そう? そうか。 あははははは。」
母ちゃんは明日からの旅行が待ち遠しくて堪らないご様子。 俺たちのことなんて頭の隅にも無いみたい。
そりゃそうだろうなあ。 結婚して初めての旅行なんだから。 修学旅行前の小学生みたい。
切っていた玉葱を飛ばしたり小麦粉を吸い込んでド派手なくしゃみをしたり、、、。 挙句の果てには湯飲みを割ってしまいました。
「大丈夫か? 母ちゃん?」 珍しく俺たちも心配してしまうこの有様、、、。
父さんはというと至って平然と酒を飲んでおります。 「何も感じないみたいね。」
「ほっとこうよ。 入籍以来の慶事なんだから。」 そう言う俺に姉ちゃんも頷いた。