昼休みも終わってその辺りを巡回してやっと3時半を過ぎたところ。 やることは何にも無いから暇ですわ。
ということで雨が上がる頃を見計らって散歩に出ることにしました。 さっき歩いたやないかーーーーい。
違う違う。 今度は散策しに行くのよ。
何処に行くのかって? それはな、い、しょ。
何となく興味も有って何となく不気味でもあって何となく止めた方がいいんじゃないか?とも思ってる場所。
そんな所がこの町には何か所か在るのよねえ。 赴任して以来、初めての大冒険だ。
もしかしたらゆ、う、れ、い、にも会えるかもねえ? ウヒョー!
雨も上がったみたいだし行くかな。 うわー、緊張するーーーーー。
こんなお巡りさんも珍しい。 うん。
さあさあ、来ましたよ。 ここは劇場だった建物ですねえ。
入り口には何か書いてあります。 『ようこそ 死の階段へ。』だって。
ユーチューバーでも来たのかな? いつもは閉まっているはずの扉が開いてます。
それだけでも怖いやないかいな。 元通りにして帰ってよ。
中へ入るとだだっ広いロビーは果てしないゴミの山。 いやいや、これはすごいなあ。
ホールへ通じている階段も荒れに荒れまくっている感じ。 落書きとかゴミとかとにかくすごいねえ。
よそ見をしているとドサッと何かが落ちてきたからびっくり。 (何だろう?)と思って振り向くと、、、。
「いやあ、ごめんごめん。 探し物をしてたんだ。」という男が居る。 (何しに来たんだろう?)とばかりに見ていると、、、。
「無いなあ。 せっかくダンサーの衣装を探しに来たのに、、、。」と悔しそうに呟いてから出て行った。 (ご苦労様だねえ。 まったく、、、。)
廃墟探索が趣味のユーチューバーらしかった。 あらあら、こんな所にまで来るのね?
会談の脇には通路が有りまして裏へ続いているようです。 行ってみるか、、、。
蛍光灯も有るんだけど何年も前のやつだから使い物にはならない。 いつも持ち歩いているポケットライトで辺りを照らしてみる。
通路には珍しくゴミらしいゴミも落ちていないんだね。 この奥にはキャストのための控室が有る。
(何年か前に焼けてるんだよなあ? 焼け跡らしく見えないんだけど、、、。) そう思いながら歩いていると、、、。
バターンと何かが倒れる音がした。 「びっくりさせるなよ。 まったく、、、。」
どうやら隣の建物らしい。 看板でも倒したのかな?
さらに奥へ歩いていきますね。 二股に分かれてますが、、、。
一方は舞台裏へ繋がっているようです。 この先が焼けた所らしい。
幸いにもケガ人すら居なかったとか聞いてるけど噂じゃあ何人か死んでるって言うぞ。 どっちがほんとなの?
舞台裏の方はさすがに焼け崩れてるから行けそうにない。 控室に行ってみるか。
今日は何だか探検家になったような気分で歩き回っております。 姉ちゃんもさすがにここまでは来ないだろうからねえ。
控室は二つ在りますね。 右側の部屋を覗いてみるか。
ドアを開けてみると真ん中にはテーブルが有りまして、壁際にはロッカーが並んでますねえ。
隅の方には何かが転がっているようで、、、。 拾って見るとそれはダンサーが着ていたらしい衣装の切れ端、、、。
その奥にはなぜか下着が転がっています。 取り上げて見ていると、、、何処からか冷たい風が吹いてきました。
「いやいや、おっかねえな。 もうちっと行ってみるか。」 控室の奥へ行ってみましょう。
もう一つ部屋が有りますねえ。 でも『進入禁止』って札が下がってます。
ドアは少し開いているのに変な部屋。 と思ったら天上からクモが下りてきました。
「いい加減に壊さないのかなあ? これじゃあ危ないだけだぞ。」 でも今日は秘密の探索だから誰にも言えません。
またまたゴミを掻き分けて外に出てきました。 いやあ、いい空気だ。
車が走って行きました。 白い車ですね。
「姉ちゃんは来てないだろうなあ?」 いろいろと想像しながら交番に帰ってきましたが、、、。
「あらあら、何処に行ってたの?」 「なんや、来てたんかーーーーーーーい?」
玄関を開けたら姉ちゃんが奥の椅子に座ってました。 どうしようもないわ。
「住居不法侵入罪であるぞ。 お前を逮捕する。」 「やれるもんならやってみなさいよ。」
姉ちゃんが煽ってくるから奥の棚から手錠を取り出してきました。 「へえ、そんなの持ってたんだ。」
「警察だから持ってるに決まってるだろう? 馬鹿やろ目。」 「うわー、姉に向かって馬鹿だって。」
「馬鹿じゃなかったら何だよ?」 「私はおりこうさんなのよ。」
「え? あんたの何処がおりこうさんなのよ?」 「ぜーーーーーんぶ。」
「分かった。 現行犯で逮捕する。」 俺が手錠をかけると姉ちゃんは騒ぎだしました。
「姉を逮捕する馬鹿警官がここに居るーーーーーーー!」 バタバタしながら無線のスイッチを押したもんだからまたまた、、、。
「中野通交番 事件でもないのに無線を使うな! バカヤロー!」と怒鳴り声が聞こえました。
「また俺が怒られただろうがよ。 出入り禁止だあ!」 「分かった。 ずっと入ってるわ。」
「何だよ?」 「出入りしなきゃいいんでしょう?」
「そんな問題じゃないっつうの。 分からず屋め。」 「お互い様よねえ。 ウフ、。」
「姉ちゃんが色気を出しても可愛くないっての。」 「あーーーら、いっつも私の胸で遊んでるのは誰かなあ?」
「グ、、、。 それを言うなっつうの。」 「ほらほら勝っちゃったあ。 あんたは私に逆らえないのよ。 分かってる?」
「はいはい。」 「じゃあさあ手錠を外してよ。」
しょうがなく俺は姉の手錠を外すのであります。 こんなのって有り?
そこへ聞き覚えの有る声が近付いてきました。 「あーーーら、お二人さん 幸せそうねえ。」
「か、母ちゃん。」 「暇だから散歩してたのよ。 そしたらさあ看板が見えたから寄ってみようと思って。」
「そそそそ、そうねえ。 あはは。」 「なあに? 覗いちゃダメだった?」
「そんなこと無いよ。 うん。」 「怪しいなあ。 二人でいいことしてたんじゃないの?」
「べべべべ別に、、、。」 「そうだといいけど、変なことやらかさないでね。 うちは由緒正しい家なんだから。」
母ちゃんは交番を見回してから出て行きました。 「そうそう、帰りにさあ豚肉と野菜を幾つか買ってきてよ。」
「はいはい。」 散歩してんならついでに買って行けよ くそばばあめ。
さてさて姉ちゃんはいい気になって奥のテーブルで昼寝してます。 起こすとうるさいんだよなあ。
だからって起こさないと何も出来ないんだよ。 困ったやつだわ。
これだから彼氏の一人もくっ付いてこないんだよ。 「こらーーーーー、起きろーーーーーーーーー!」
「うるさいなあ。 寝てる時くらい静かにしてよ。」 「ショップからお迎えですけど、、、。」
「え? わわわわわわ、やばいーーーーーーー!」 姉ちゃんは何を思ったのか飛んで出て行きました。
これでも俺の姉ちゃんなんです。 許してやってくださいな。
俺しか愛せない寂しーーーーーーい姉ちゃんなんですから。 チャンチャン。
さあ5時を過ぎました。 帰りましょうかねえ。
『ただいま就寝中』の札も下げたし鍵も掛けたしオッケーオッケー。 姉ちゃんは?
辺りを見回すと交番の横の看板の陰からヒョコっと出てきました。 「帰ってなかったんだなあ。」
「だって疲れてんだもん。」 「そこに居たらもーーーーーっと疲れるんじゃないのかなあ?」
「いいもん。 あんたに可愛がってもらうから。」 これじゃあ今晩は地獄だな。
ということで雨が上がる頃を見計らって散歩に出ることにしました。 さっき歩いたやないかーーーーい。
違う違う。 今度は散策しに行くのよ。
何処に行くのかって? それはな、い、しょ。
何となく興味も有って何となく不気味でもあって何となく止めた方がいいんじゃないか?とも思ってる場所。
そんな所がこの町には何か所か在るのよねえ。 赴任して以来、初めての大冒険だ。
もしかしたらゆ、う、れ、い、にも会えるかもねえ? ウヒョー!
雨も上がったみたいだし行くかな。 うわー、緊張するーーーーー。
こんなお巡りさんも珍しい。 うん。
さあさあ、来ましたよ。 ここは劇場だった建物ですねえ。
入り口には何か書いてあります。 『ようこそ 死の階段へ。』だって。
ユーチューバーでも来たのかな? いつもは閉まっているはずの扉が開いてます。
それだけでも怖いやないかいな。 元通りにして帰ってよ。
中へ入るとだだっ広いロビーは果てしないゴミの山。 いやいや、これはすごいなあ。
ホールへ通じている階段も荒れに荒れまくっている感じ。 落書きとかゴミとかとにかくすごいねえ。
よそ見をしているとドサッと何かが落ちてきたからびっくり。 (何だろう?)と思って振り向くと、、、。
「いやあ、ごめんごめん。 探し物をしてたんだ。」という男が居る。 (何しに来たんだろう?)とばかりに見ていると、、、。
「無いなあ。 せっかくダンサーの衣装を探しに来たのに、、、。」と悔しそうに呟いてから出て行った。 (ご苦労様だねえ。 まったく、、、。)
廃墟探索が趣味のユーチューバーらしかった。 あらあら、こんな所にまで来るのね?
会談の脇には通路が有りまして裏へ続いているようです。 行ってみるか、、、。
蛍光灯も有るんだけど何年も前のやつだから使い物にはならない。 いつも持ち歩いているポケットライトで辺りを照らしてみる。
通路には珍しくゴミらしいゴミも落ちていないんだね。 この奥にはキャストのための控室が有る。
(何年か前に焼けてるんだよなあ? 焼け跡らしく見えないんだけど、、、。) そう思いながら歩いていると、、、。
バターンと何かが倒れる音がした。 「びっくりさせるなよ。 まったく、、、。」
どうやら隣の建物らしい。 看板でも倒したのかな?
さらに奥へ歩いていきますね。 二股に分かれてますが、、、。
一方は舞台裏へ繋がっているようです。 この先が焼けた所らしい。
幸いにもケガ人すら居なかったとか聞いてるけど噂じゃあ何人か死んでるって言うぞ。 どっちがほんとなの?
舞台裏の方はさすがに焼け崩れてるから行けそうにない。 控室に行ってみるか。
今日は何だか探検家になったような気分で歩き回っております。 姉ちゃんもさすがにここまでは来ないだろうからねえ。
控室は二つ在りますね。 右側の部屋を覗いてみるか。
ドアを開けてみると真ん中にはテーブルが有りまして、壁際にはロッカーが並んでますねえ。
隅の方には何かが転がっているようで、、、。 拾って見るとそれはダンサーが着ていたらしい衣装の切れ端、、、。
その奥にはなぜか下着が転がっています。 取り上げて見ていると、、、何処からか冷たい風が吹いてきました。
「いやいや、おっかねえな。 もうちっと行ってみるか。」 控室の奥へ行ってみましょう。
もう一つ部屋が有りますねえ。 でも『進入禁止』って札が下がってます。
ドアは少し開いているのに変な部屋。 と思ったら天上からクモが下りてきました。
「いい加減に壊さないのかなあ? これじゃあ危ないだけだぞ。」 でも今日は秘密の探索だから誰にも言えません。
またまたゴミを掻き分けて外に出てきました。 いやあ、いい空気だ。
車が走って行きました。 白い車ですね。
「姉ちゃんは来てないだろうなあ?」 いろいろと想像しながら交番に帰ってきましたが、、、。
「あらあら、何処に行ってたの?」 「なんや、来てたんかーーーーーーーい?」
玄関を開けたら姉ちゃんが奥の椅子に座ってました。 どうしようもないわ。
「住居不法侵入罪であるぞ。 お前を逮捕する。」 「やれるもんならやってみなさいよ。」
姉ちゃんが煽ってくるから奥の棚から手錠を取り出してきました。 「へえ、そんなの持ってたんだ。」
「警察だから持ってるに決まってるだろう? 馬鹿やろ目。」 「うわー、姉に向かって馬鹿だって。」
「馬鹿じゃなかったら何だよ?」 「私はおりこうさんなのよ。」
「え? あんたの何処がおりこうさんなのよ?」 「ぜーーーーーんぶ。」
「分かった。 現行犯で逮捕する。」 俺が手錠をかけると姉ちゃんは騒ぎだしました。
「姉を逮捕する馬鹿警官がここに居るーーーーーーー!」 バタバタしながら無線のスイッチを押したもんだからまたまた、、、。
「中野通交番 事件でもないのに無線を使うな! バカヤロー!」と怒鳴り声が聞こえました。
「また俺が怒られただろうがよ。 出入り禁止だあ!」 「分かった。 ずっと入ってるわ。」
「何だよ?」 「出入りしなきゃいいんでしょう?」
「そんな問題じゃないっつうの。 分からず屋め。」 「お互い様よねえ。 ウフ、。」
「姉ちゃんが色気を出しても可愛くないっての。」 「あーーーら、いっつも私の胸で遊んでるのは誰かなあ?」
「グ、、、。 それを言うなっつうの。」 「ほらほら勝っちゃったあ。 あんたは私に逆らえないのよ。 分かってる?」
「はいはい。」 「じゃあさあ手錠を外してよ。」
しょうがなく俺は姉の手錠を外すのであります。 こんなのって有り?
そこへ聞き覚えの有る声が近付いてきました。 「あーーーら、お二人さん 幸せそうねえ。」
「か、母ちゃん。」 「暇だから散歩してたのよ。 そしたらさあ看板が見えたから寄ってみようと思って。」
「そそそそ、そうねえ。 あはは。」 「なあに? 覗いちゃダメだった?」
「そんなこと無いよ。 うん。」 「怪しいなあ。 二人でいいことしてたんじゃないの?」
「べべべべ別に、、、。」 「そうだといいけど、変なことやらかさないでね。 うちは由緒正しい家なんだから。」
母ちゃんは交番を見回してから出て行きました。 「そうそう、帰りにさあ豚肉と野菜を幾つか買ってきてよ。」
「はいはい。」 散歩してんならついでに買って行けよ くそばばあめ。
さてさて姉ちゃんはいい気になって奥のテーブルで昼寝してます。 起こすとうるさいんだよなあ。
だからって起こさないと何も出来ないんだよ。 困ったやつだわ。
これだから彼氏の一人もくっ付いてこないんだよ。 「こらーーーーー、起きろーーーーーーーーー!」
「うるさいなあ。 寝てる時くらい静かにしてよ。」 「ショップからお迎えですけど、、、。」
「え? わわわわわわ、やばいーーーーーーー!」 姉ちゃんは何を思ったのか飛んで出て行きました。
これでも俺の姉ちゃんなんです。 許してやってくださいな。
俺しか愛せない寂しーーーーーーい姉ちゃんなんですから。 チャンチャン。
さあ5時を過ぎました。 帰りましょうかねえ。
『ただいま就寝中』の札も下げたし鍵も掛けたしオッケーオッケー。 姉ちゃんは?
辺りを見回すと交番の横の看板の陰からヒョコっと出てきました。 「帰ってなかったんだなあ。」
「だって疲れてんだもん。」 「そこに居たらもーーーーーっと疲れるんじゃないのかなあ?」
「いいもん。 あんたに可愛がってもらうから。」 これじゃあ今晩は地獄だな。


