「おーい、朱俐ー?」 「……ハッ!」 物置の外から聞こえる先輩を呼ぶ声にハッと我に返る。 はぁ……、先輩の瞳に飲み込まれるところだった。 「朱俐ーー?またサボる気か〜?」 再度呼ぶ声がする。 多分体育館全体に響き渡っていることだろう。 「…呼ばれてます、よ……?」 一応親切心で聞いてあげる。 「はーあ、めんどくさ。」 らしくなく雑に呟いたあと、またこっちを向いた。