「そーだけどさ。それにしてもあいつ、やばすぎるけどね。」
どうやら、六花は女子の怒りを買うなんて恐れることはないらしい。
いや、でも………。
「もしかして六花、唯川朱俐先輩と知り合いなの?」
"あいつ"という呼び方に違和感を覚え、こそっと尋ねる。
「うん、あいつは幼馴染。家が隣なの。」
六花は結構嫌そうな顔をして吐き捨てるように言った。
「えぇ…!ほんと?」
これは、本当に驚いた。
「そうだよ。だから興味なんてないの。」
と答えた六花はまだ苦い顔をしている。
私はあはは…と苦笑いをしながら、思った。
へぇ〜、世界って案外狭いんだな。
まぁ…、どうでもいいか。
素で人気者の彼と私は違うし。
……私は自分を偽らないと、生きていけない。
そんな、弱い人間だから。
そんなことを思って窓から離れた。



