俺が目覚めたのは次の日の朝だった

「!ルイ、目覚めたか」

「アレン…あれ?俺、兄貴の部屋に…」

「ブライザーたちの話が衝撃的すぎたみたいで頭がキャパオーバー起こしたんだ」

「…あ…」

寝起きでぼーっとしていた頭が急激に冴えた

俺…兄貴の部屋で倒れたんだった!!

見る限り今居るのは自室だ
誰かが運んでくれたようだけどあの後話はどうなったのか
兄貴たちは結局何が言いたかったのか疑問だけが残っていることに気がついた

「ルイ、今日は念の為アカデミーを休むってことになってるからゆっくりしとけってブライザーが言ってたぜ」

「ゆっくり…」

「あともうひとつ伝言な」


『近いうち…いや3日後休暇か、午後休とってくるからルイも空けとけよ』

『もちろん私もとってくるわよ』

『俺たちの師匠の所に案内してやるからな』

「だってよ」

「……なんか兄貴たちがこうやって沢山関わってくるのなんか久々だな…」

「…ルイ…」

「ま、3日後の午後開けとけばいいんだろ?
その日は単位危ないやつもなかったはずだし大丈夫だ」

「単位…かもうお前も卒業の年か…
卒業後何やるのか決まってるのか?」

特に何か…というのは決まってない
ただただ周りが思うような王国軍の騎士になるんだろうなとぼんやり思う程度
勇者の息子だから王国軍で活躍するそれが周りから望まれてることだろうから
それが勇者の息子に生まれてしまった自分の役目だと思ったから

「多分王国軍の騎士なんだろうな…」

「…本当にやりたいことか?」

「やりたいことなんてないし、周りがそうさせようとしてくるだろうからそれに進むと思う」

「…そうか…」

「さてと、アレン着替えるから出ててもらえるか?そんでもって飯の準備しといてくれ」

「りょーかい、出来たらこっちもってくるか?」

「そうしてくれ」

「じゃ、いってきまーす」

アレンが調理場に向かうため出ていくと俺はすぐにベットから降りて着替え、朝食がくるまでアカデミーで出されてる課題を進めた