「もっとお互いを知っていた方がよかったとか……それはまるで、私達が会ったのは初めてではないような言い方……」
「そうなのです。おふたりは出会われていたのです。ヴェルゼ様は……」

「我が説明する。そなたとは二度会っている」

 果たして真実を話しても大丈夫だろうか。再び嫌われたりはしないだろうか。だが、正直に話をして全てをさらけ出そう。向き合おう。たとえまた、嫌われたとしても――。

 不安の衝動に駆られながらも我はルピナスに真実を伝えることにした。