《更新中》エリアーナの結婚 ~ 落ちこぼれ地味っ子令嬢は侯爵家令息の愛され妻?!私、お飾りのはずですが…?

「リフォームです」
 ロザンヌの剣幕に怯えながら、目を泳がせたメイドが小声で答える。

「り……なんですって?!」
「今朝から、お屋敷のリフォームを……皆で……」
「は?」
「今朝、いつものように仕事をしておりましたら、若奥様から《《号令が》》かかったのです。《《ロザンヌ奥様から》》のお言い付けで、お屋敷をリフォーム……改装すると。業者だけでは手が足りないので、私たちに手伝って欲しいと……」

 そして、何か違っていたでしょうか? と不安げな視線を向けてくる。

 ——エリアーナ。

 怒りの炎を宿らせたロザンヌの眉間が瞬時に縮まった。

「それで、玄関の壁紙と絨毯をこんな軽々しいものに張り替えたと?! わたくしの大切な調度品を運び出して。あなたまで、いったい何を持ち出そうとしていたの」

「これの、ことでしょうか……?」
「そうです。あなたが床に置いた、それのことよ!」

 メイドは青ざめてもじもじしだす。

「これは……その……。エリアーナ若奥様が、ロザンヌ奥様の大切にされている薔薇の花器を……運ぶ途中で落とされて」