《更新中》エリアーナの結婚 ~ 落ちこぼれ地味っ子令嬢は侯爵家令息の愛され妻?!私、お飾りのはずですが…?

 目の前に広がる空間は広々としているが、ぶ厚いカーテンが引かれた室内はとても暗い。
 ほんの一瞬だが、義母が激怒する顔が思い浮かんで背すじが粟だった。

「ルルっ……本当に、大丈夫かしら?!」

(今更なに言ってるの。ここは絶対、外せないでしょ?)

 ぶるりと震えれば、揺らぎそうになる心をもう一度奮い立たせる。

 ——お義母様。
 大切なお部屋に勝手に入ってごめんなさい。
 勝手な事をしてごめんなさい。

(エリーってば! いちいち頭下げてる場合じゃないよ。ロザンヌ様が大事にしているお部屋なんだから、いちばん気合いを入れなくちゃ)

 ポケットの中のうさぎがしきりにもぞもぞ動いている。