《更新中》エリアーナの結婚 ~ 落ちこぼれ地味っ子令嬢は侯爵家令息の愛され妻?!私、お飾りのはずですが…?

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「いくわよ……ルルっ」

 まだ暗いうちから起き出して、手早く着替えを済ませたエリアーナは、気持ちを震い立たせるようにワンピースの袖をまくる。

 今日は土曜日、作戦の実行を決めてから二番目の休日がやってきた。
 義理の両親が昨夜から友人宅に泊まっていることは確認済みで、屋敷に戻るのは夕刻になるとも聞いている。
 アレクシスも休日は愛人と離れにこもるはずだ。

 真新しいエプロンは、夫のために厨房に立って料理をすることもあるだろうと実家から持参していた。右側のポケットには《《うさぎ》》が入っている。

(ねぇ……エリー! チャンスは一度だけ。準備はばんたん? 思い残すことはない?!)

 エリアーナに負けず興奮ぎみのうさぎがザワついている。
 急がねばならばい——使用人たちはすでに朝の大掃除を始めているはずだ。