《更新中》エリアーナの結婚 ~ 落ちこぼれ地味っ子令嬢は侯爵家令息の愛され妻?!私、お飾りのはずですが…?

 ———僕の可愛いエリアーナ。

 夢の中で見たアレクシスの優しい笑顔を思い出せば、薔薇色の頬が甘い熱を持ち始める。

「思っているけど……旦那様のこと、嫌いなわけじゃ、ないし……」
 もじもじと躊躇うエリアーナにうさぎが喝を入れる。

(ほらほら、そんな調子じゃ迷ってる間にお婆ちゃんになっちゃうよ?! そうと決まれば! 早いほうがいい。次の休みの日までにありったけの準備だっ)

 揚々と飛び跳ねるうさぎを横目に、エリアーナは動揺を隠せない。
 本当に《《ルルの作戦》》を実行すべきなのだろうか。

 —— クロードの制止も聞かずに。
 静謐なこのお屋敷の使用人たちを、混乱の渦に巻き込んでまで。
 優しくしてくださっている侯爵様を失望させてまで。