ユベールの青い眼差しが鋭さを増し、アレクシスを睨め付け追い詰める。
なのに口元には薄らと笑みを湛えている。信頼する部下の忠誠心を試しているのだ。
「君が知る事実があるとすれば、正直に話せ。我が国のため、国王のため……そして君の《《大事な》》、アビス一族の血を引く奥方のためにも、な」
ぴんと張り詰めた空気のなかで、固唾を飲んで見守る周囲の者たちの視線が一様に注がれている。
ひやりと冷たいものが背筋を滴った。
——国王がエリーに会いたいと言い出すのは時間の問題だ。
恐らく国王は異能発現の条件を掴んでいる。ともすれば何故エリーを遠ざけ、異能の発現を阻止するのかと問われるだろう。
俺は……一体、どこまで誤魔化せるだろうか。
「陛下がどんな情報を得たのかは存知ませんが。妻は……エリアーナは、異能を発現していない。私が申し上げられるのはそれだけです」
執務机の正面に堂々と立つアレクシスはユベールの目をしっかりと見据え、揺るぎない言葉を放つのだった。
なのに口元には薄らと笑みを湛えている。信頼する部下の忠誠心を試しているのだ。
「君が知る事実があるとすれば、正直に話せ。我が国のため、国王のため……そして君の《《大事な》》、アビス一族の血を引く奥方のためにも、な」
ぴんと張り詰めた空気のなかで、固唾を飲んで見守る周囲の者たちの視線が一様に注がれている。
ひやりと冷たいものが背筋を滴った。
——国王がエリーに会いたいと言い出すのは時間の問題だ。
恐らく国王は異能発現の条件を掴んでいる。ともすれば何故エリーを遠ざけ、異能の発現を阻止するのかと問われるだろう。
俺は……一体、どこまで誤魔化せるだろうか。
「陛下がどんな情報を得たのかは存知ませんが。妻は……エリアーナは、異能を発現していない。私が申し上げられるのはそれだけです」
執務机の正面に堂々と立つアレクシスはユベールの目をしっかりと見据え、揺るぎない言葉を放つのだった。

