「畏れながら陛下。私ども夫婦の事情はこの案件に関係のない事。お控えいただきたく存じます」
「おやおや、果たしてそうかな。そもそも真面目で誠実な君が愛人を囲って奥方をないがしろにするなど、ありえんだろう……! なぁ、シャヌイ、君もそう思わんか?」
シャニュイ、と呼ばれた青年はびくりと姿勢を正す。
燃えるような朱赤の髪に金色の瞳——そう、カイン・シャニュイは、アレクシスと同じ特異魔法省の執務官であり、アレクシスの親友である。
「ああ、いや……私は何も」
突然に返答を振られたカインは両手をひらひらさせ、困ったような顔をしてアレクシスをちらと見遣った。
「ジークベルトが故意に奥方を遠ざけているのと、王の眼の異能の発現には何らかの関わりがあるのではと私は踏んでいる。と言うのも……『王の眼』発現の条件と思われる有力な情報を得たのだ。それはあくまでも情報の領域を出ない。だが——」
「おやおや、果たしてそうかな。そもそも真面目で誠実な君が愛人を囲って奥方をないがしろにするなど、ありえんだろう……! なぁ、シャヌイ、君もそう思わんか?」
シャニュイ、と呼ばれた青年はびくりと姿勢を正す。
燃えるような朱赤の髪に金色の瞳——そう、カイン・シャニュイは、アレクシスと同じ特異魔法省の執務官であり、アレクシスの親友である。
「ああ、いや……私は何も」
突然に返答を振られたカインは両手をひらひらさせ、困ったような顔をしてアレクシスをちらと見遣った。
「ジークベルトが故意に奥方を遠ざけているのと、王の眼の異能の発現には何らかの関わりがあるのではと私は踏んでいる。と言うのも……『王の眼』発現の条件と思われる有力な情報を得たのだ。それはあくまでも情報の領域を出ない。だが——」

