「それは、そのっ……お義母様が、学園長先生に口利きを。それに鳥と動物たちの声が聴こえることも考慮くださったのかと。黙っているようお義母様が仰ったのは、旦那様に余計な心配をかけたくないって気遣われたのだと思います」
義母のロザンヌは自分の面子を守りたかっただけだと良く知っている。
だが正直に打ち明けるわけにはいかない、それこそロザンヌの面子が潰れてしまう。
事実を濁したのはエリアーナの気遣いであった。
ロザンヌの思惑を慮ったアレクシスは眉を顰める。
事情を隠してまで学園に通わせて、エリアーナの異能を発現させようとしたのだろう。
——母上の仕業だったとはな。余計な事をしたものだ。
そのせいで、懸念すべきことが増えた。
「書庫室にいたあの男だが、警戒した方がいい」
「……レオンはただのお友達なんです、本当です! 額のキスも、レオンが私を揶揄って……」
反王政組織に関わっていると疑いのかかる男だ。
エリアーナに手を触れただけでも許せぬというのに。レオンへの怒りでアレクシスの形良い眉がぎゅっと寄る。
「そうか。ろくに事情も聞かず疑ったりして、本当にすまなかった」
エリアーナの額に寄せた唇から熱い吐息が漏れると、ちゅ、と小さなリップ音とともに柔らかなものが額にふれる。
義母のロザンヌは自分の面子を守りたかっただけだと良く知っている。
だが正直に打ち明けるわけにはいかない、それこそロザンヌの面子が潰れてしまう。
事実を濁したのはエリアーナの気遣いであった。
ロザンヌの思惑を慮ったアレクシスは眉を顰める。
事情を隠してまで学園に通わせて、エリアーナの異能を発現させようとしたのだろう。
——母上の仕業だったとはな。余計な事をしたものだ。
そのせいで、懸念すべきことが増えた。
「書庫室にいたあの男だが、警戒した方がいい」
「……レオンはただのお友達なんです、本当です! 額のキスも、レオンが私を揶揄って……」
反王政組織に関わっていると疑いのかかる男だ。
エリアーナに手を触れただけでも許せぬというのに。レオンへの怒りでアレクシスの形良い眉がぎゅっと寄る。
「そうか。ろくに事情も聞かず疑ったりして、本当にすまなかった」
エリアーナの額に寄せた唇から熱い吐息が漏れると、ちゅ、と小さなリップ音とともに柔らかなものが額にふれる。

