《更新中》エリアーナの結婚 ~ 落ちこぼれ地味っ子令嬢は侯爵家令息の愛され妻?!私、お飾りのはずですが…?

 アンは小走りで二階への階段を駆け上がっていく。
 残されたエリアーナが仕方なく本棚に沿って歩いていると……。

「見つけた」

 背後から良く通る艶めいた声がした。
 振り返れば、誰かの《《胸板に》》鼻をぶつけそうになって!?
 あまりに近すぎる距離感に驚いてのけぞる。

「……っ」
「ここで何をしてるんだ?」

 レオン・ナイトレイが澄んだ青い瞳でエリアーナを見下ろしている。狭い書棚と書棚との隙間で逃れることもできず、その距離は怯んでしまうほどに近い。

「…………何って、人を、探していて」
「人って誰を?」

「あなたには関係ないでしょう……! あなたこそ、こんな時間まで……書庫室で何をしているの?」