「おや、君たちは知り合いか?」
ふたりのただならぬ様子に生徒会長が形の良い眉を吊り上げた。アンはすっかりしどろもどろで、エリアーナと青年を交互に見ている。
「……いいえ、初対面です」
エリアーナから目を逸らすと、アレクシスが温度を感じさせぬ声で言う。
綺麗な青い瞳が冷たい光を宿すのを見たような気がして、エリアーナの肩がびくりと震えた。
——私のこと、旦那様に気付かれていない……わけ、ないわよね。
アレクシスは珍しく混乱していた。
思いもよらぬエリアーナとの遭遇、どんな時も冷静さを欠くことなく瞬時に答えを導き出す彼の脳内が様々な憶測によって絡み合ってしまう。
『エリーがなぜ学園ここにいる……!
王都で良き妻になるのための修行とやらに励んでいるのではないのか?!』
そもそもこの魔術学園は、魔力や魔術もしくは普通の人間がもたない強力な特異能力が無ければ入学を許されない。
それにエリアーナには王の眼の異能以外の魔力は無いはずだ。
『動物や鳥の声を聴くという異能だけで、名門のこの学園が入学を許可するとは思えない。』
ふたりのただならぬ様子に生徒会長が形の良い眉を吊り上げた。アンはすっかりしどろもどろで、エリアーナと青年を交互に見ている。
「……いいえ、初対面です」
エリアーナから目を逸らすと、アレクシスが温度を感じさせぬ声で言う。
綺麗な青い瞳が冷たい光を宿すのを見たような気がして、エリアーナの肩がびくりと震えた。
——私のこと、旦那様に気付かれていない……わけ、ないわよね。
アレクシスは珍しく混乱していた。
思いもよらぬエリアーナとの遭遇、どんな時も冷静さを欠くことなく瞬時に答えを導き出す彼の脳内が様々な憶測によって絡み合ってしまう。
『エリーがなぜ学園ここにいる……!
王都で良き妻になるのための修行とやらに励んでいるのではないのか?!』
そもそもこの魔術学園は、魔力や魔術もしくは普通の人間がもたない強力な特異能力が無ければ入学を許されない。
それにエリアーナには王の眼の異能以外の魔力は無いはずだ。
『動物や鳥の声を聴くという異能だけで、名門のこの学園が入学を許可するとは思えない。』

