終わってしまった、シドへの恋。 終わった後の、ぽっかりと開いた心の穴。 彼女はナンシーにはなれなかったけれど。 何だか言い切れないような切なさと、爽やかさと。 教室の窓から見える木々の葉は、朝の太陽に照らされて、きらきら輝いている。 結はきっと、まだ心のどこかに微かな痛みを感じているのかもしれない。 けれど、いつかこの痛みも時間に流されて、初夏の朝の輝きのような、愛おしい宝物に変わっていく。 夏がすぐそこに近付いていた。 FIN.