「私、その……はじめてで…え、と…、んっ……」

言葉足らずに震わせた唇を、結星くんが優しくそっと塞いでくれた。

「……大切にする」

大きくてゴツゴツした手が私の頭を撫でてくれて、さっきまでの緊張が嘘のように解けていくのが分かった。

「んっ…はぁっ……、ぁっ…」

‪”‬好き‪”‬の想いが胸の内からぶわー、と溢れ出していって、声に出さずにはいられなかった。

「結星くん、好き…」

あの夜。

私たちは初めて体を重ねた。

優しい月明かりに照らされて。

溺れそうになるくらい彼の体温に包まれて。

どっちのものかも分からない熱い吐息を混ざり合わせながら何度も何度も深くキスを交わした。

「俺も。羽瑠が好き​───────」

彼は、時間を掛けて、ゆっくり、丁寧に愛してくれた。

「羽瑠。もっと、力抜いて……?」

‪”‬ あぁ……、私、すごく大切にされてる… ‪”‬

数え切れないほどそう思った。

「…っ、んっ……、〜〜っ…」

与えられた甘い刺激に呑まれて。溺れて。

絡み合う熱にひたすら身を任せたあの夜を


私は……










一生忘れない​───────…