学食に行こうと階段を下りていると
「冷たっ」
私の冷たい左手に触れた温かさの塊。
「相変わらず氷みたいに冷たいな」
私の両足を止めさせた彼。
「藍次……。
梨恵佳ちゃんの手は握らないよね?」
梨恵佳ちゃんは藍次の中学からの女友達。
「梨恵佳は冷え症じゃないからな」
「梨恵佳ちゃんが冷え症なら、手を握るの?」
「隆真が手を握るだろ」
隆真は梨恵佳ちゃんの彼氏。
「隆真くんが居なかったら…手を握る?」
「握らない」
「じゃあ、どうして私の手を握るの!!
私も梨恵佳ちゃんと同じ友達でしょ!!!」
「……どうしてだろうな…。
友達だけど…実里愛の手は握りたい。
温めたい」
「冷たっ」
私の冷たい左手に触れた温かさの塊。
「相変わらず氷みたいに冷たいな」
私の両足を止めさせた彼。
「藍次……。
梨恵佳ちゃんの手は握らないよね?」
梨恵佳ちゃんは藍次の中学からの女友達。
「梨恵佳は冷え症じゃないからな」
「梨恵佳ちゃんが冷え症なら、手を握るの?」
「隆真が手を握るだろ」
隆真は梨恵佳ちゃんの彼氏。
「隆真くんが居なかったら…手を握る?」
「握らない」
「じゃあ、どうして私の手を握るの!!
私も梨恵佳ちゃんと同じ友達でしょ!!!」
「……どうしてだろうな…。
友達だけど…実里愛の手は握りたい。
温めたい」