大きい衣服に包まれ、びっくりする。
何事かと麗日を見ると、彼はわたしの頭に手を置いて言う。
「俺はスーツ着なきゃいけないけど、うるはそれで大丈夫」
「……?」
「それ俺のお気に入りの服ってことは、今から行く場所の人間は皆んな知ってる。
だから、そのスウェット着てたら俺のって証明になるわけ」
そう言う麗日に立たされ、服を整える。
下は黒いタイトパンツを履いていたけれど、膝上まで隠れている。
さすがに大きすぎる……と自分の姿を見つめていると、麗日は満足そうに頷いた。
「俺のって感じするわ」
丁寧にわたしの長くて色素の薄い髪をすいて、愛おしそうに目を細める麗日。
なんだか彼に包まれているみたいだな、と思ってしまう。
そんなわたしの気持ちなど知らず、麗日はわたしの腕を引いた。



