Hush night



────退院した麗日が帰ってくる日、彼はわたしにこう言った。


「ただいま、雨瑠」


優しく抱きしめてくれる麗日の腕の中で、わたしは幸せを噛み締めて応えるのだった。



「……おかえりなさい、麗日」



それだけで日常が煌めくのだからどうかしている。

少し滲んだ涙は、きっとお互い気付いていた。



小さな幸福を感じながら、麗日と過ごす時間を大切にしよう。


溺れるようにお互いを求めながら、そう思った。






Fin .