うまく麗日を交わし、弾さんは今度はわたしを見た。
腹に一物抱えていそうな雰囲気も、いまは少しだけ柔らかく見えた。
最初こそ怖かった存在だけれど、弾さんは本当は心優しい人なのだとわかる。
「雨瑠ちゃん、言っとくけど麗日まじで重すぎてやばいからな。ずっと一緒にいる俺でさえも引くから」
「弾まじで失せろ」
「でも逆を言えば、そんな麗日には雨瑠ちゃんが必要なんだよ。だから、最初はどんな子か分からなくて少しだけ意地悪しちゃったけどさ、いまはちゃんと見守るつもり」
「…………弾さん、」
「俺は麗日のおかげでここにいる。その麗日は、獅童さんと雨瑠ちゃんのおかげでここにいる。俺はきみのおかげもあって、こうやって生きることが出来ているんだ」
「……はい」
「ありがとう。それと、これからも麗日をよろしくね」
「こちらこそ……、です」



