Hush night



彼と出会って良かったと。

本気でそう思う。


残酷な運命は、気付けば幸福な運命に変わっていた。



「俺、重すぎて雨瑠に嫌われたらってちょっと怖かったわ」


麗日はそう苦笑する。

優しい声が耳に響き、心の底から安心した。



「嫌うわけ……ないよ」



そんなこと、あるはずない。

わたしに唯一の優しさを向けてくれる彼を、拒否するわけがない。


「こんな執念深い俺だけど、本当に雨瑠が好きで好きで仕方ねえんだよ。意味わかんねえくらい、頭ん中雨瑠しかいない」


「……、うん」



「一生かけて、雨瑠を愛したい。何があっても、絶対に守り抜く」