Hush night



彼らのやり取りにくすりと笑えば、いつのまにか隣に立っていた麗日が大きな手で頭を撫でてくれた。

じわっと心が温まる感覚に、泣きそうになる。


父と兄が倉庫を去り、緊張感が抜け、思わず地面にへたり込んだ。



「……雨瑠、」



麗日はしゃがみ込んで目線を合わせてくれる。

そして、そっとわたしの髪を梳き、頰を撫でた。


それだけの動作で魅力される。

ああ美しいと、何度思っても足りない。



「お疲れ様、雨瑠」


引き寄せられ、広い麗日の胸に飛び込んだ。

触れて伝わる体温に、涙がぽろりと落っこちた。


いままで辛かったことを、すべて受け入れてくれた気がした。

どんなわたしでも良いのだと、思えたのだ。




「ありが、とう、……れいひ、」