Hush night



身が熱いせいで外から感じる空気が冷たい。


震える全身が、足をも使い物にしなくなる。



「……っう、」



その場でうずくまる。

先ほどまでいたあの“環境”がフラッシュバックする。



──── っ、




脳に走る鈍痛。

体に討たれた数多の傷。


ぜんぶ生々しくて、汚らわしい。


こんな人間を、だれが必要とするんだろう。

わたしが生きている意味なんてないのかもしれない。


もういっそ、死んでしまおうか。



このまま、助けを求めることなく。




未来なんてない明日に絶望、?


そんなの、とっくの前からだ。



わたしの見える世界に、色は塗られてなくて。

いつだって真っ黒だ。



なんてつまらない人生なんだろう……。





縋りたい。


だれかに必要とされたい。




そんな想い、届くはずがないのに。