適当に歩いていると、倉庫の端の方に上階へと続く木で出来た階段を見つける。
おそらく、素人が作ったのだろう。
……倉庫に、二階?
不思議に思って、上階へと上る。
そこはひどく狭い場所で、木の扉が俺を待ち構えていた。
その扉は少し開いていて、中から何やら声が聞こえてくる。
そっと中を覗くと、同年代かそれより歳下に見える少年と少女が話しているのが見えた。
そして、そこにいる少女に、瞬時に魅了されて目を奪われた。
泣きそうに唇を食いしばっている少女は、今までの人生で出会ったきた中で、いちばん綺麗な女の子だと思った。
あまりにも美しく、汚れのない透明感に絶句する。
目を逸らせずにいると、少女と一緒にいた少年が彼女に怒鳴った。
『……っんで、なんで俺じゃねえんだよっ!』
『ごめんなさい、お、お兄ちゃ……っ』
『なんで! 実の息子の俺じゃなくて、愛人の息子のアイツなんだよ……っ!!!』
『ごめ、っなさ……』
『うるせえ! お前も、父さんも、何もかもいなくなればいいんだ!』



