Hush night


ついでに言っておくと、もちろんボディーガードの人もいる。

ガタイの良い若い男の人が4人ほど一緒に乗ってきたおかげで、かなり狭い。


窮屈なエレベーターが最上階まで上り、獅童さんの言う仕事場に着いた。



すると、扉が開いた瞬間に、室内にいた多くの人間が揃って頭を下げた。



『お疲れ様です、獅童様』



多くの大人がこぞって頭を下げている光景に、思わず一歩後ずさる。

……トップって、こういうことなのか。


獅童さんの凄さを目の当たりにして足がすくんだけれど、彼は構わず俺の頭をぐしゃぐしゃと撫でた。



『この子はレイだ。後々この組を任せたいと思っている』


組員はどよめくことなく、再度頭を下げた。


『はい、レイ様』



俺より幾つも年上の大人たちに、様付けで呼ばれたことが不思議だった。

だけれど、獅童さんに少し近づけた気がして嬉しかったのも事実だった。