『俺は獅童組という組織の頭をやっている』
『しどう、ぐみ……』
『オモテの人間とはあまり関わることのない、ウラの組織だ』
『オモテ、ウラ……』
『獅童組の“ 獅童 ”はたまたま俺の名前と同じだけれど、この組を創設した先代の苗字から取っている。ちなみに俺の苗字は皐月だからな』
『はあ……』
『お、仕事場に着いたようだ』
話が終わってないのに……と思いつつ、さっさと車を降りる獅童さんに続く。
運転手の人にぺこりと頭を下げ、目の前に聳え立つ高層ビルに慄く。
ここが、仕事場……?
どきどきしながら中へ入り、獅童さんと一緒にエレベーターに乗る。



