獅童さんの言う通りだった。
学校へ行っても、帰っても、何も面白味を感じられなかった。
黙って頷けば、獅童さんは俺からふと視線を外して言った。
『自分で自分の命を守れ、そして大切な人の命も守ることが出来る人間でなければ、トップは務まらない』
『……』
『そうして、危険なことも厭わない度胸。カリスマ性、気配り、信頼。全てを兼ね備えていると尚良い』
『……』
『麗日、お前にはそれが全てあると思った。だから、俺の後を継いでほしいんだ』
『……獅童さんは、何者なんですか、』
今思えばかなり失礼な質問だったと思う。
だけど、そのときは気になって気になって仕方がなかった。



