それも、12歳か13歳になった頃だった。
施設に、体格の良い40代くらいの男性がやって来た。
弾が『なあ麗日、ダンディーな人いる』と、背中をバシバシ叩いてきたことも覚えている。
彼は、子供でもわかるほど異様なオーラを纏っていた。
施設の人たちが見たこともないくらい笑顔で、そして頭を下げて、その男性と接していたのを見ながら不思議な気分だった。
『……獅童さんのご協力、誠に感謝です』
『いや、お気になさらず。少し子供たちを見て行ってもいいかな』
『ええ、もちろんです』
後から知ったのは、この人がうちの施設に莫大な支援金を寄付してくれていたということ。
つまり、彼のおかげで俺たちは生活できているといっても過言ではなかったのだ。



