この頃の俺は、人生の出来事において、全てがどうでも良かった。
楽しいとか嬉しいとかそういう感情がどこかに封じられており、何も興味が湧かなかった。
それこそ、生きている価値なんてあるのだろうかと漠然と考えたこともある。
両親から愛を与えられていたのかも定かではない俺に、感情など無いに等しかった。
大人になって施設を出てそこらで野垂れ死ぬのも悪くねえのかもな、なんて馬鹿なことを考えていた時期だったのだ。
それは、幾つになっても変わらないと思っていた。
────でも、ある日、俺の世界がぐるりと変わった。



