「…………は、?」
倉庫に静かに入ってきたのは、麗日だった。
後ろには、京さんと弾さん、そして『獅童組』のたくさんの組員さん達がいる。
予想外の人物達の登場に、兄は乾いた声を漏らす。
わたしも、驚きすぎて声が出なかった。
なぜなら……麗日は包帯に巻かれ、痛々しく鮮明な傷があるのにも関わらず、平然と現れたから。
……怪我が、まだ痛むはずなのに。
それなのに倉庫を蹴破り、また新しい傷を作る麗日。
わたしは、麗日たちを裏切ったのに。
……どうして、来てくれたの?
彼の姿を見たら、安心が限度を超えて、涙がぼろぼろと溢れ出した。



