Hush night



今度は何をされるのだろう……。

朦朧としながらそう思っていると、兄は楽しそうにわたしに向かって口を開いた。


「そういやお前、誰に似たのか顔だけは良いもんなあ」


じーっと傷だらけのわたしの顔を眺めたあと、彼はぱちっと軽快に指を鳴らした。



「決めた、お前に仕事をやる」



……仕事?

いままで兄の奴隷だったわたしに?



とにかく暴力が止まったことに安堵しつつ、必死に頭の中を回転させる。



少し視線を上げれば、わたしとあまり似ていない顔の兄が笑っていた。

それがどれほど不気味であったか、言葉になど出来なかった。